ヨガとピラティス何が違うの？

2014年10月10日

こんにちは。トレーナー黒川です。

今回はよく質問を受けるこのお題です。

《ヨガとピラティス何が違うの？》

まずはヨガの中にも種類があるように、ピラティスにも種類がいくつかあります。
また、最近ではヨガとピラティスを合わせたヨガラﾃｨスなどもあるそうです。
そのため、一言で区別するのは難しいのですが、大まかな視点でお伝えしたいと思います

まずはピラティスって聞くけれど何？？という方も多いのでご説明致します

そもそもピラティスはダイエットのために体系化されたものではなく、ドイツ人ジョセフ・H・ピラティス氏が戦時に発展した解剖学を元にして、第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリ運動としてできたインナーマッスルトレーニングです。

特徴は、音楽に合わせて動いたり、回数や量をこなす運動とは違い、
お腹の深層筋や肩甲骨回りの筋肉など、自分自身の身体に意識を向けて、独特な呼吸と連動させ、運動することにあります。

このような動きにより、普通に生活しているだけでは失われていく、また、本当は使っていて欲しいのだけれど、使われていない筋肉を回復させてくれます。

その結果、怪我の防止や、リハビリだけではなく、特に姿勢維持に必要な筋肉が備わってきます＝歳を重ねても縦になって生活を送ることが可能です。

医療の発達で、昔に比べて日本の寿命は高くなっています。
しかし、だいたいになりますが
男性　平均寿命８０歳　　健康寿命７１歳　　寝たきり９年
女性　平均寿命８５歳　　健康寿命７３歳　　寝たきり１２年

と、健康寿命から寝たきり期間が１０年近くもあります。
せっかく生きているのならば、なるべく自分の力で立ち、歩いていたいですよね

一方、インドで発祥したヨガは、現在ダイエットや健康法として普及していますが、本来のヨガはインドのヒマラヤで過酷な環境の中で生き抜いてゆく修行、治療法として伝わってきたものです。
また、その宗教観に基ずいた思想と瞑想により、悟りを学ぶことを目指しています。

このような背景から、現在のヨガも健康法としてだけではなく、リラクゼーションやうつ病などの心身症の改善など、多岐にわたる効果効用が知られています。

それぞれのトレーニング手法として、以下の特徴があります。

１、ヨガは呼吸とストレッチに重点をおきながら、筋肉を強化する。
２、ピラティスは、正しい骨格を意識しながら、体幹の筋肉を整える。

この動き特徴が、ヨガとピラティスを似て非なるものにしていますが、やり方や目的などにも大きな違いがあります。

　ピラティス　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
★呼吸　:胸式呼吸により、筋肉を活性化する　　
★方法:常に身体を動かしている　　　　　　　　　　
★目的:身体の奥の筋肉から鍛える体作りに重点が置かれている　　　　　　　　
★開発目的：負傷者のリハビリ用に開発された　　　

ヨガ
★呼吸：腹式呼吸により副交感神経を活性化させリラックス
★方法：ヨガはポーズをおこなったらそのまま静止
★目的：安定したポーズで身体4と心の調和を図り、精神的にリラックスすることに重点が置かれている
★開発目的：修行法として
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ここまででヨガとピラティスの異なる部分をお伝えしましたが、現代人に人気があるこの２つの運動は、現代人が必要としている健康法ということでもあり、似ているところも多くあります。

運動方法は違えど、

１、深い呼吸と共に心を落ち着かせる
２、自分自身を見つめる
３、心身を健全な状態に整える

という、最終目的は同じところにあるのです

では、ヨガとピラティス、自分に合うのはどっちでしょう？？

世界的活躍されている人気モデル　ミランダ・カーさんは、ヨガの愛好者として知られています。
ヨガで心身を落ちつかせることが生活の一部であると話しています。

女優の米倉涼子さんはピラティスでボディーコンディショニングを継続しています。
ダンスもある長時間の舞台主演を務める彼女は、継続した体づくりのためにピラティスが適しているのだそう。

このように、環境や生活に流されず、自分自身のコンディションを整えたい方はヨガを、
筋力不足や姿勢改善をしたい方はピラティスを選ぶのも良いかと思います。

吉祥寺ピラティスは黒川が担当させて頂ます